現在私は日本画という領域で絵画を制作しています。
しかし「日本画って何?」と訊かれると未だに上手く答えることができません。
日本画という名称は西洋画に対して使われるもので、我が国で発展してきた独自の絵画様式です。
しかしながら日本画は本来、外国の(中国などの大陸をはじめとする)文化を積極的に摂取して国内で独自の発展を遂げた経緯があります。
この事から、もともと日本画はとても柔軟性のあるジャンルだといえます。
また今日における現代日本画表現は、西洋画と見分けがつかないほど曖昧なものとなっています。それだけに、「日本画とは何か?」と定義付けるのは非常に困難なのです。
日本画と西洋画の決定的な違いは画材にあります。
日本画の絵具は大きく分けて2種類あり、天然や人工の鉱物を砕いた岩絵具、土や胡粉に染料を染め付けた水干絵具に分けられます。
平たく言えば、石や土から絵具は造られており、身近にあるものから絵具を造る事が可能だということです。これら大地の要素を含んだ絵具は、ダイレクトに美しい色彩を表現できる画材として現代にまで受け継がれています。私は、そんな日本画絵具の美しさに魅せられた人間の一人です。しかし物質的に美しい素材ゆえに絵具にこだわりすぎたり、頼りすぎているのも事実です。
そこで私は改めて「日本画絵具とは何なのか?」を知りたくなりました。
従来の日本画絵具に依存せずに、日本画は成り立つのだろうか。
それも、一般的に絵具製造に使用される素材を使用せず、一体どんなものが提供されるかもわからないで状況で絵具を造り、それを使用して絵画を制作する。
これらのプロセスを経て出来上がった作品は、はたして日本画なのか?それが私の一番の興味でもあります。
いまいちど日本画絵具という素材の存在を問うことで「日本画とは何か?」を知るきっかけになればと思っています。
一人あたり一万円を上限に言い値で買い取ります。
これは、個人基準の判断で多少の上乗せがあってもかまわないという意味です。
そのかわり、なぜその価格に至ったのか理由を伺いたいと思います。
日本画絵具を造る技術を参考に絵具を精製します。
焼いたり、潰したり、切り刻んだり、方法は様々です。
その現場を写真又は映像に記録。
AMRメンバーに譲っていただいた絵具の原材料であるMADE IN JAPANの最後の姿を絵にします。遺影的な意味も込められています。(せめてもの償いです...)
F30号以内の絵画を三点制作予定です。
地下ギャラリーに展示するものは、絵具を造る際に記録として撮った写真又は映像。出来上がった絵具を絵皿に盛ったもです。
また、その絵具を使用して、私の個人的な絵画一点も展示します。私の作品はAMRメンバーから譲っていただいたMADE IN JAPANから得たイメージをもとに制作したいと思います。
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